セマルガムシ
セマルガムシ Coelostoma stultum (Walker,1858)
春先から秋にかけて、水田や池の水際で泥や枯れ草をじっと見ていると見つかる。
湿ったところを好み、泳ぎが苦手というその暮らしぶりは水生ではなく"半"水生と言える。
梅雨の時期は卵嚢を作る瞬間にも立ち会うことができ、普段はゆっくりな彼らが手際よく卵嚢を紡ぎ上げる光景には驚かされる。
現在日本で記載されているセマルガムシ属はセマル、ヒメセマル、コガタセマル、ニセセマルの4種であり、本土でよく見られるセマルとヒメセマルは複眼の大きさで識別可能。
↓セマルガムシ頭部↓ヒメセマルガムシ頭部
コガタセマルは近年記載された種で、まだ見たことがない…見たい。